実践_岸畑式教育方針

第10回:親子で!これが最高!ジグゾー式読解法


 耳慣れないこの言葉ですが、教育界では、日々、実践しているA・L国語読解法の1つなのです。ジグゾー法とは、全体を分割し分割されたパーツを担当した者が、1人ずつ集まってその内容を統合することです。つまり、読解に当て嵌めれば、一冊の絵本を分割し、お母さんとお子さんがお互いに読み合って、共有し楽しむ「親子協同作業」の1つなのです。このジグゾー式読解をすることで、「本好き」で「読解力」のあるお子さんを育てることができます。その方法を詳しく見ていきましょう。

①胎教時の一方通行読み聞かせの後、生まれて12日目からは、お母さんの優しい声と鮮やかな絵本の挿絵で、問い掛けが始まります。その行為は、呼びかけ→応答の目の対話から表情や体の動きなどが成立し、次のステップへと成長していきます。
お母さん「真っ赤なリンゴ。」お子さん「無言……」お母さん「黄色いバナナ。」お子さん「無言……」お母さん「ピンクのイチゴ。」お子さん「笑顔……」

②1才のお子さんになれば、呼びかけ→質問→応答の対話パターンつまり、フォーマット会話が成立します。
お母さん「カボチャくんは、なんていってる。」お子さん「ねむたいよう。」お母さん「そらまめくんも、なんかいってるね。」お子さん「ねむいわあ。」「ぼくねる。」「ぼくも…。」お母さん「まあ、上手ね。本当にそう言ってるね。」
お子さんの日常用語で、お母さんと会話をしながら、想像力豊かに語彙を増やしていきます。また、登場人物と同じ動作をしたり、口調を真似たり、身体を通して言葉と共に表情や身振りを交えて指差し、絵本の中に入っていきます。

③そろそろ、視覚と聴覚で本と関わるようになった2才です。お母さんの声を静かに聞き入ることができ、その場面の映像を描くお子さんへと変化します。また、文字が読めるようになります。そして、絵本の世界で何が起きているのかを、言葉で語ろうとします。それは、本とお子さんの橋渡しとしての親の役目が減り、お子さんが一人で本の世界へと旅立つ証なのです。

④お子さんは3才になり、読み手として成長します。しかし、ここでお子さんを手放なすことなく、本格的なジグゾー式音読分担作業を続けねばなりません。
お母さん「むかし、竹を切ってかごやざるをつくるおじいさんがいました。ある日、竹薮にひかるものをみつけました。」お子さん「おじいさんが、そのたけをきると、かわいいおんなのこがいたので、いえへつれてかえりました。」お母さん「ばあさんや、今、帰ったよ。」お子さん「まあ、お帰りなさい。つかれたでしょ。」
こうしたやり取りの時間では、必ず思い切り誉め言葉を与えねば、音読が成立しません。今、小学校入試直前のN・K君は、自転車の荷台で音読をしながらお母さんに聞かせる程の読書好きになっています。また、K・K君は、お母さんの妊娠中から現在迄約五千冊の読書をしたという超読書好きで、小学二年生の読解力をもつ例もあります。

 このように、お母さんとお子さんは、1冊の絵本やその他の文章を分割して、楽しむジクゾー式読書ができれば、「本を読みなさい。」と、大声を出さなくても読書好きになるでしょう。そのうえ、読解力も確実に期待できるお子様へと成立することを確信致します。





東京学習社