Q

幼児教育は、早く始めるほどよいですか? 
(三歳の女の子のママ)
A
今がチャンスです。幼児教育を始めましょう。「雀百まで踊りを忘れず」「三つ子の魂百まで」のように、生まれて三歳までに覚えたことは、一生忘れないということわざがあります。人間は、生まれて十二日目から教育を始めねばなりません。赤ちゃんに一歳のお子様に話し掛けているように、生活の全ての会話を通して伝えることで、知能発達を最高に促しているのです。バックNOファイル01で述べたように、脳の発達の八割が、三─四歳の時点で完成してしまうのです。また、脳重量も生まれてから三歳まで、全発育量の約三分の二以上も発達してしまうといわれています。だからこそ、幼児教育の飛び級までもが、必要とされる所以です。幼児教育には、効果のないものはありません。音楽、絵画、言語、リトミック・体育、論理数学・社会知性・感情知性……あらゆる教育に挑戦できます。ここで注意したいことは、発達には順序があります。まず、感覚を獲得することや、姿勢やバランス、見通しを立てて計画通りに行動する能力が3歳までに身についていきますが、物を認識する能力と注意や集中、自信、自己統制力という能力まで発達していません。だから、体をフルに使って、感覚を鍛えることや整えることが大切です。感覚を発達させる際には、バランスが重要です。例えば、フラッシュカードは、視覚から入る情報を的確に素早く脳内で処理する能力を伸ばす材料の一つですが、そればかりをやっていたならば、偏りのあるバランスの悪いお子様が仕上がります。人間には、得意不得意があります。運動が得意な人や、音楽の好きな人や、算数が得意な人、物語をつくるのが上手な人もいます。まだ、善悪の分別がつかないお子様を、進むべき道に導いてあげることが、親の役目ですが、子どもの能力や向き不向きを見分けることなく幼児教育に走ることは、いかがなものでしょうか。前述したように、バランスの取れた、各分野から能力を伸ばす幼児教育を、選択したいものです。最後に、コミュニケーションと柔軟性が大切な能力であることです。人は一人では生きていくことができません。人と人の間にコミュニケーション力が必要です。親とのアタッチメントを確実なものにして、同年令の子どもたちの中で、思い切り遊ばせ、喧嘩をさせてルールを覚えさせて、社会で通用する生きたコミュニケーションを幼児教育に織り込んで身につけさせたいものです。また、いろいろな経験を通して、世界のあらゆることへ興味を傾け、その場に応じた行動ができる柔軟性も幼児期に育みたい能力です。



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