中川産科婦人科ドクターのプレママセミナー

第27回:超音波検査のイロハ


妊婦健診でおなじみの超音波検査。
お腹のかわいい赤ちゃんの姿を確認できるので楽しみにされている妊婦さんも多いことでしょう。
今回は、超音波検査とは何か、それで何がわかるのか等についてお話しします。

【1】 超音波検査とは?

 超音波は、軟らかいものや液体を通り抜けて硬いもので反射する性質があります。これを利用して、プローブという器具から出た超音波の反射をモニターに画像化したものが超音波検査です。
 産婦人科の超音波検査は、そのアプローチの違いから経膣法と経腹法があります。
① 経膣法
 内診台の上で細長いプローブを用い、子宮周囲を近くから観察できます。画像が精密で、妊娠初期の胎嚢や胎児心拍の確認、中期以降の胎盤位置や子宮頚管長の計測などに適しています。
② 経腹法
 お腹の表面にプローブをあてる方法で、経膣法より広範囲の観察が可能です。妊娠中期以降で使用されます。

【2】 カラードップラー法

 赤ちゃんの心臓や脳、臍の緒などに流れる血流が赤や青のカラーで表されます。血流速度の測定や、心臓の形や臍の緒の巻き付きなどの観察が可能です。

【3】 4D

 赤ちゃんの姿を立体的かつリアルタイムに映し出すことができ、あくびや手足を伸ばす様子が見られることもあります。しかし、赤ちゃんの向きや活動状況によっては、思うような画像を撮影できないこともあります。

【4】 妊婦健診における超音波検査

 妊娠初期には頭からお尻までの長さ、そして中期以降は頭部や腹部、大腿骨の計測から得られる推定体重によって赤ちゃんの発育を評価します。さらに、脳や心臓・胃などの重要臓器はもちろん、胎盤や羊水、臍の緒の異常もチェックしています。
 また、妊娠20週以降には性別がわかることがあります。赤ちゃんの足の開き具合や体の向きによっては判別できないこともありますが、遠慮なくお尋ねください。
 超音波検査の写真は感熱紙に印刷されることが多く、時間とともに色あせます。可能ならコピーやスキャナーで取り込むなどして保存することをおすすめします。


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46_中川産科婦人科_羽山先生