中川産科婦人科ドクターのプレママセミナー

第4回:風疹(三日ばしか)の予防対策をしましょう


   風疹感染者数が、首都圏を中心に流行しています。
   最大の流行となった昨年の報告数(2,353例)の7割に達しています。(H25.3月時点)
   連休を利用して、旅行など人の移動が増えることで、さらなる流行の拡大が心配されています。
   特に妊婦さんは予防対策をしましょう。 

『風疹とは?』
 風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、流行は春先から初夏にかけて多くみられます。潜伏期間は2~3週間で、主な症状として発疹、発熱、リンパ節腫脹が認められます。一度かかると、大部分の人は生涯風疹にかかることはありません。飛沫感染などで、ほかの人にうつり、発疹の出る2、3日前から発疹が出た後の5日位までの患者さんは感染力があるといわれています。

『妊婦さんが感染するとどうなるの?』
 抗体のない女性が風疹にかかると、赤ちゃんに難聴、心疾患、白内障などの障害「先天性風疹症候群(CRS)」が起こる可能性があります。風疹にかかった時期により違いがあり、特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いといわれています。(妊娠4週までは50%以上、5~8週は35%、9~12週は15%、13~16週は8%とされています。)妊娠後半に感染しても、胎児に先天異常は出現しません。現在、風疹患者の多くが20~40歳の成人で、男性が女性の3倍多く報告されており、これは過去に中学生の女子だけにワクチン接種を行っていたためです。

 ・妊婦への感染を防ぐため、妊婦の夫、子供その他の同居家族
 ・10代後半~40代で妊娠を希望される女性・産褥(出産後)の女性(次回の妊娠に備えて)
 ・過去に風疹ワクチンを受けていない、また風疹にかかったがどうかはっきりしない人 

以上の方は、医療機関で風疹含有ワクチンを接種しましょう。ただし、妊娠中は予防接種をうけることはできません。
  予防接種をうけることによって、成人女性なら妊娠中に風疹にかかることを予防し、または妊婦以外の方が妊婦などに風疹をうつすことを予防できます。妊娠初期の女性は,なるべく風疹患者と接触しないように行動しましょう。病院や保育園・幼稚園などに子供を連れて行って,風疹患者に接触し,感染した例などが報告されていますので,注意が必要です。家庭内に患者がいる場合は十分な予防対策を取りましょう。




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