message for kids

第42回:世界は、つながっている


 夏休み前の西日本豪雨災害により、被災された皆様に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。併せて被災地域の一日も早い復興をお祈りいたします。


●タイからの支援

 なぎさ公園小校では、今年七月末、タイ国立カセサート大学附属学校との交換留学生第一期生を送りだすこととなりました。附属小学校での授業に加え、タイの文化や歴史、日本との深いつながりなどについて、体験を通して学ぶことができるまたとない機会です。互いに母国語以外の第二言語である英語を通してコミュニケーションを図りながら理解し合う関係は、決して容易ではありませんが、人は心と心で分かり合えるという実感をもつことができたことは、子どもたちにとって大きな自信となったことでしょう。一週間という短い期間でしたが、帰国の際に、交流校の校長先生から広島の被災者の皆さんのためにと義援金を託されました。遠く離れた異国の地からの温かい心遣いに胸がいっぱいとなり、改めて世界はつながっていると実感したところです。


●ドイツの合唱団を招いて

 例年行っている本校の伝統行事である「音楽会」は、今年、九月にドイツのフライブルグ大聖堂少年合唱団の日本公演に合わせて行うことができるという幸せに恵まれました。二年越しの計画がいよいよ実現するという時期に豪雨災害のニュースが遠くヨーロッパにまで伝わったそうです。合唱団員の保護者の方は、広島の様子をニュースやテレビで見て、さぞご心配されたことでしょう。しかし、同時に日本の災害復旧への対応や多くの市民ボランティアの活動なども合わせて新聞に掲載されるなど、日本への信頼と理解が後押しとなって、私たちの願いをかなえてくださることになりました。きっと、美しい歌声を通じて、広島に生きる私たちに勇気と元気を与えてくださることでしょう。


●グローバルとは地球人の心

 本校の教育目標の一つに「グローバル生活人を育てたい」という熱い想いがあります。単に、英語を話したり読んだり書いたり聞いたりして理解することだけを私たちは目指してはいません。未来の子どもたちは、国の内外を問わず、ことば、習慣、価値観が異なる人と一緒に仕事をしながら国際感覚を身につけた「生活人」であるはず。今回ほど、世界とのつながりを強く身近に感じたことはありません。十月には台湾への異文化体験ツアーも控えています。あらためて、地球人として生きるにちがいないなぎさっ子の教育に力を注ぎたいと思っています。




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