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第26回「レジリエンスを育む」


 2011年の東日本大震災以降、メディアなどを通じてレジリエンスという言葉に触れる機会が多くなりました。当時海外では、「震災は日本人のレジリエンスを浮き彫りにした」と伝えるなど、この言葉が注目されています。 
 レジリエンスとは、「困難に直面しても踏みとどまり立ち直る力」のことです。いわゆる「折れない心」を育むことが子育ての中でも必要とされているのです。 

●レジリエンスの特徴 

 過去の過酷な体験によるタフな心などによってレジリエンスが形成されるのではありません。レジリエンスは誰もが持っている力であり、トレーニングや前向きな経験値によって育まれると言われています。また、諦めない根気強さといったものに加え、ユーモアとかポジティブさもレジリエンスにとっては大切なものとなります。つまり、未来志向的な考え方を持つこと、平常心を保つことなどが必要なことだとも言われています。 

●「傾聴」の大切さ 

 レジリエンスは一人では育めません。安定した家庭環境や親子関係があること、自尊心が育っていることなども求められます。 
 そのためには、親や身近な大人が、子どもの気持ちを受け容れ、子どもの声に耳を傾けなくてはなりません。たとえば、子どもが困難に直面した時、過去に困難を上手く乗りきったことを想起させる問いかけをして、子どもに内在するレジリエンスを丁寧に導き出して上げることが大切なのです。 

●「探究心」を磨く 

 レジリエンスを育むためには、さまざまな分野に興味・関心を持つこと、探究しようという姿勢が大切です。視野の広がりは自ずと共感する心を磨くことになり、コミュニケーション能力を高めることにつながっていきます。心の広がりやゆとりは、ユーモアや未来志向を磨くことにもつながっていくはずです。 

●ピンチをチャンスに 

 生きていく上で人は苦しみや困難を避けることはできません。だからこそ、子育てに「折れない心」を育むことをすえ、ピンチをチャンスに変えられる前向きさを身につけさせ たいものです。




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