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第22回「自由な発想を伸ばす」


共感すること 

 子どもと一緒にいると、「この子、すごいなあ」と驚かされる行動に出合うことがたびたびあります。大人にはない、思いもよらない発想を見せる瞬間です。そのとき、「すごいね」と声をかけてあげると、子どもは目を輝かせ、心を弾ませながら自分の行動に拍車をかけます。ところが、傍の大人に示したいと思っていた行動のはずなのに、大人が無関心を装うと子どもの弾んだ心は一気に萎えてしまいます。 
 子どもは活発な脳の働きを受けて、さまざまな工夫にチャレンジします。輝きを見せたとき、一蹴したり、面倒臭がったりせずに共感することが大事なのです。共感は子どもの発想を伸ばす第一歩です。 

見守ること 

 試行錯誤を繰り返そうとする子どもを前に、その行動を抑制しようとする大人も少なくありません。自由な発想や行動に出くわしたとき、固定概念に満ち満ちている大人は、それを制止してしまうことがしばしば。あるいは、転ばぬ先の杖をすぐに準備し、手助けをしてしまう。やってあげることが子どもためになるという錯覚は度し難いものです。 
 子どもが思いのまま行動するという経験は、非常に重要です。とくに、「つ」のつく年齢(九歳)までは言うまでもありません。大人は怖がらずに、ほぼ限界に近いところまで見守ってあげることが、どれだけ子どもの経験値を高め、自由な発想を磨くことに繋がることか。 
 子どもは身体の発達、興味や関心などに応じて困難なことが生じてきます。そのときにこそ大人の出番です。できないことだけを手伝ってあげましょう。 

創造的に生きるために 

 世の中はますますグローバル化が加速し、「世界規模の答えのない問いに、最善の答えを打ち出す力」が求められるようになりました。必要なのは豊かな創造力ということなのでしょう。創造力というのは、形式的で固定的な行動の繰り返しの中では育まれることはありません。 
 「つ」のつく年齢における、型にはまらない自由な発想の繰り返しが、創造的に生きるための土台になるはずです。子どもの自由な発想を伸ばしてあげましょう。




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