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第21回「傾聴と寛容を」


期待と不安のスタート 

 幼稚園・保育園から小学校へ、あと数カ月でいよいよ「学校生活」が始まります。それまでの遊びを主体とした学びから、学習を主体とする学びへと激変するときを迎えます。子どもたちは、はじめて出会う学習に、友だちに、先生に、期待と不安を抱いていることでしょう。 
 お家の方も同様です。友だちはできるだろうか、授業に集中できるだろうか、担任はどんな先生だろうか…、長い学習過程の第一段階としての小学校一年生です。期待と不安が入り混じっているのは当然のことです。 

「学校って楽しいね!」 

 子どもたちは学校から帰ると、学校であった出来事を夢中になって話します。勉強のこと、友だちのこと、先生のこと…。そして、うまくいかなかったこと、楽しかったことなどを身体いっぱいで表現します。 
 お家の方はしっかりと耳を傾けてあげましょう。親として大切な務めです。一年生のときに積み重ねるこうした「親が聴く」という行為は、子どもが人の話をきちんと聴くという大切な行動を形成することにつながるのです。 
 また、学校生活に慣れるまでの子どもたちは、楽しかったこと以上に不安なことや辛かったことも多く口にします。このとき、「そう、大変だったね」と辛かったことに耳を傾けることも大事ですが、楽しかったことに倍の時間を割くことの方がより重要です。 
 「学校って楽しいね!」ということを親子で共有することは、子どもが学校生活に対して前向きになり、不安を解消することにつながっていくからです。親のポジティブな応援ほど心強いものはないのです。 

「学ぼうとする」子どもたち 

 経験も個性も異なる子どもたちが、同じ教室で終日を過ごしながら学び合っていくのが学校です。集団生活を通じ、子どもたちは人間関係を育み、自立に向かって失敗を重ねていきます。 
 子どもたちは失敗から学びます。小さな怪我を経験して心を豊かにしていきます。大きな怪我にならないように、準備すべきことを身につけていくのです。 
 子どもの失敗に親が寛容であることも、子どもの抱える不安を取り除く特効薬の一つとなるのです。




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