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第7回「構えない心構え」


おかあさん、見てて 

 子どもたちから「おかあさん(おとうさん)、見てて」と言われたことはありませんか?何か出来るようになった(出来そうだと思った)ときの「見ていてほしい」要求は、子どもたちの成長のサイン。信頼する家族にこそ発信されるサインです。結果が成功でも失敗でも、このような精神の成長を喜ぶ機会の蓄積はとても大切です。 

親の不安がもたらす影響 

 小学校入学は子どもにとって自立の大きな一歩である、と前回お話しましたが、その自立への成長の機会を素晴らしいことと前向きに考えて接したいですね。「〜は今できるようにしておかなきゃ」…今、できずともいつか出来る、と信じて関わり続けてください。「○○ちゃんはできるのになぜうちの子は」…他のお子さんと比較して焦ることは最も禁物です。子どもは大人の不安を敏感に察し、親の顔色を見ながら行動するようになりかねません。このように萎縮した心で何事にも自信を持ちにくいといった土台ができあがってしまう方が、小学校入学後に大きく影響します。子どもたちがのびのびと失敗しながら健全に育っていくように、大らかに心の土台を創っていきましょう。 

褒める、楽しむ、叱る、共に生きる

 そんな心の土台を育てるポジティブな環境を次の4点でイメージしましょう。出来たことをどんどん褒める(…多少、親の思う結果とは違っても)。子どもの成長をとことん楽しむ(…人間の成長ってすごいな〜!と、素直な気持ちでいたいですね)。一方で人として正しくない判断や行動を厳しく叱る(…ルールを教え、モラルを育てましょう)。そして感動したり、味わうなどの時間を共に生きる(…共感は互いを尊ぶことにつながります)。 

子どもの力を信じる〜「見てて」サインは信頼の証

 教室内には様々な児童の姿があります。指示を受けてサッとこなす子どもばかりではありません。直前に何かトラブルがあって気分が乗らない子、自信がなくて不安そうな表情で手が止まっている子もいます。…そんな子どもに気づく時、私は「大丈夫、やってごらん、見てるよ」とメッセージを送ります。子どもたちは安心して取り組み始め、次第に「先生、見てて」サインに変化していきます。 
 親が、先生が、自分を信じているという確信が子どもの「見てて」サイン発信のエネルギー。だからこそ、子どもの力を信じる、という構えない心構えを持ちたいですね。




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