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第4回「子どもの可能性をひらく習い事」


向き、不向き… 習い事を見極める 

 子どもというのは「何でもやってみたい」気持ちを持っています。そしてさまざまな習い事にチャレンジする子どもに、親御さんの方が過剰な期待を持つのは今も昔も同じです。上達すれば「将来プロになれるかも」と喜び、思うように変化がないと「まだ才能が埋もれているのだ」と納得する‥子どもの「習ってみたい」という純粋な気持ちは次第にどこかへ追いやられ、親のために続けるような事態も起き得るようです。 
 月曜日は水泳、火曜日はそろばん、水曜日はバイオリン、と習い事に支配される子どもたちが果たして充実した毎日を送っているのかは、疑問です。振り回されぬことも大切でしょう。習い事がその子に向いているかの見極めは、基本的には親御さんの冷静な目と教える側のプロの目で行うのが一番だと思います。明らかに不向きなのに周囲の大人の都合でやめられない不幸もありますし、著しい上達はなくとも楽しんで続け、豊かな人生のエッセンスや教養として身につける幸せもあると思うからです。 

期間・目標などを設定する…自分で決める 

 「何をやっても中途半端」「どうせあんたは三日坊主でしょ」「あなたが決めたんだから仕方ないのよ」…このような言葉で責められると子どもの肯定感は下がる一方です。自分で決めさせるなら、判断に至るプロセスを意識させるのが一番納得する方法。人生には何かをあきらめなければならない場面は山のようにありますから、その厳しさを伝える機会にもなるでしょう。その際も習い事に取り組んでからの子どもの成長をしっかりと認め、やめる決断をした子ども自身を受容しましょう。 

可能性をひらく習い事 

 私は5歳から11歳まで茶道を習っていました。大人になって、あるご婦人とお食事をしたとき、私のお箸の上げ下ろしから「あなたは茶道を習っていたでしょう?」と聞かれ驚いたことがあります。作法にせよ、音楽やスポーツにせよ、技能にせよ、身につけたものはその人の一生の宝です。身のこなし、道具の扱い方、礼儀作法、周囲への目配り心配り、文化芸術への関心など、様々な場面で人の生き方の広がりに影響するものと思います。そういう意味で、子どもの習い事は様々な可能性をひらくと言えるのかもしれません。




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