message for kids

第2回「子どもが育つ場所」


子どもが「安心」するとき 

 みなさんはどんなとき「ホッと」しますか?小学校で子どもたちに問うと、「時間を気にしないでのんびりできるとき」という答えが圧倒的に多く返ってきます。この時代、子どもも大人も時間に追われ、様々な緊張感の中で暮らしていることに気づかされます。緊張の連続では、いつかどこかで何かが壊れるかもしれません。緊張と緩和でバランスがとれるものだとすれば、子どもたちが本当に「安心」できるときはいつなのでしょう。 

子どもが「信頼」するとき 

 赤ちゃんは親の表情を情報として捉えているといいます。お母さんの不安な表情から触ってはいけない、この先は危ないというような判断ができるそうです。そこには言葉のない絶対的な信頼関係があります。その信頼の根本は子どもが全体重を掛けて身を委ねる姿、保護者の胸に抱かれ、眠る姿にあるのではないでしょうか。自分をまるごと委ねられる相手、受け入れられる場所や時間は、誰にとっても1番のエネルギーになるものだと思います。最近「子どもに嫌われたくない」「どう接していいかわからない」という保護者の方が多いといいます。子どもに向き合う毎日は本当に大変なことに違いありません。しかしこの絶対的な信頼は簡単に揺らぐものではないのです。親が毅然と叱り、静かに諭し、温かく包み、明るく導くことができるのは、この信頼の土台があるからこそです。 

育つ・伸びるエネルギーは家族がつくる 

 人は悩み、悲しみ、苦しみながら生きるもの。それだけに心と体の安定をつくり出す、取り戻す力を持つことがとても大切です。子どもたちは心の要求に素直に反応し、「安心できる時間」「信頼できる人」を確保してエネルギー補給をし、そこから伸び上がります。子どもの心と身体の安定にはまず家族、家庭の安定から。本校では年2回「NO TV WEEK」を実施していますが、テレビを消して家族の会話や関わりが増えることは、生活の質を高め、家族の時間を考える機会になっているようです。家族が一緒にゆったりと過ごすこと—それは安心と信頼に満ちた「子どもが育つ場所」をつくる確かな手だてに違いありません。




nagisa_foot_1