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第20回:異文化交流



 広島インターナショナルスクールは、約20の異なる国籍を持つ、3歳から18歳までの生徒が同じキャンパスで学習しています。全校生徒160名の小さな学校なので、みんなが協力して学校生活を送っています。当校の授業は探求を深めるスタイルをとっており、レッスンの過程で他の生徒と協力しながら学び、お互いを知る機会が多くあります。また、それぞれの違いに直面させられることも多々あります。
 このように色々な文化的背景を持つ生徒が共に学ぶためのルールや取り組みはありますか、と聞かれることがあります。当校が実践していることの一つとしては、みんなを含めるということに取り組んでいます。例えば、校庭で生徒が遊ぶ際に使用する言語ですが、当校には英語話者もいれば、日本語話者、韓国語話者、中国語話者、フランス語話者、ドイツ語話者と様々な言語を母国語に持つ生徒がいます。ですので、みんなが理解できる言語を選んで使用するよう指導しています。これは単に言葉を選ぶという意味だけではなく、みんなが会話やゲームに入っていることを意識するということにつながるのです。みんながお互いのためを考えるようになるとお互いを思いやることができるようになるのです。
 また、文化的背景が同じ生徒間でも多様性は見られます。例えば異なるスポーツに興味がある者、異なる社会経済的な背景から来ている者、異なる友達の輪に属している者、そしてみんなバラバラの個性を持っています。言語の違い、文化的背景の違いに関わらず、私たちはあらゆる場所で多くの多様性に出くわしているのです。このような多様性が口論の原因になることもありますが、みんな一緒に学習し、一緒に遊び、一緒に様々な経験をすることで影響を受け合い、多様であることがあたりまえなのだと理解し、それを受け入れることができるようになるのです。
 異なる文化や考え方を受け入れるには、同じ文化を持つグループの中にも違いがあることに気づき、その違いがもたらす豊かさを尊重することにより、異なる物の考え方を理解しようとし、受け入れることが必要だと思います。人がもつ違いを違いとして理解、受け入れ、自分と異なる考えにもそれぞれの正しさがあり得ると理解し認めることが重要なのです。異なる考え方に良いも悪いも正解も不正解もありません。それぞれにそれぞれの正しさがあるのです。このような理解が平和な世界をつくり出すのだと思います。私たちは、この多様性が自然であるという理解のもと、子供たちが世界へと羽ばたいてくれることを願っています。



35_広島インターナショナルスクール_ダミアン校長