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第19回:さまざまな見解の模索



 以前のママンペールの記事で、問題解決と自主性について書いた通り、子供の自主性を育てるには、問題に立ち向かい、解決する機会が与えられる必要があり、親は子供を守りたいという本能を振り払い、子供が成長するためにも、失敗するのを見守り、そこから問題をどのように解決していくのかを学ばせてあげる必要があるのです。
 しかし、ありがたいことに常に問題が付きまとうわけではなく、自主性を育てる方法は他にもあります。ある出来事を全く同じように解釈する人は2人といません。自分なりの解釈を組み立てて理解していくものなのです。これらの理解は、肯定的か否定的かで考えるといいかもしれません。子供が考えをめぐらしている時、肯定的、否定的のどちらの考え方を好むのでしょうか。例えば雨が降っているとします。雨が降っているせいで外で遊べないと考えるか、窓をうつ雨音をきれいな音ととらえるのでしょうか。
 子供の自主性を育てるのに、様々な考え方を模索し、自分なりの考えを巡らす習慣をつけることはとても重要です。国際バカロレアで定められている理想の学習者像の中の「心を開く人」にあたるのですが、心を開くことが正に他の人の考え方、物の見方を考慮することにあたります。
 しかし、心を開いていくには、自分の考えとは矛盾する物の見方を受け入れることに慣れる必要があります。親の役割は、プラス、マイナスの見解を使いながら会話をするというのが良いアプローチ法となるのではないでしょうか。
 家の車が壊れたとします。電車で学校へ行かないといけないと不平をいうかもしれません。そうしたら、車ができる前はみんなどうしてたんだろう、他にどんな手段があるだろうと聞いてみてください。様々な交通機関を使うことによって、自分たちの身体、健康にはどのような利点があるだろうと考えを巡らしてください。車で移動をするメリットは何か、デメリットは何か、あらゆる角度から考えを巡らすことができればどのような方向へ会話が進んでいってもいいのです。
 お互いのアイデアを積み重ね、子供との会話に盛り込むのはとてもいい方法です。様々な見解を形作りながら、自分のアイデアには価値があるという観念を強固にしていくのです。
 子供の持つ世界観はすばらしいです。様々な見解を模索しながらの会話は、日々学校でもご家庭でも行われるべきだと思います。



35_広島インターナショナルスクール_ダミアン校長