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第18回:Open minded―心を開く人



 以前「あるべき学習者像」というタイトルで、こちらのコラムを書いたことがあるのですが、国際バカロレアという国際カリキュラムでは、あるべき学習者像が明確に定義されており、子供が学校で体験するべき、教育的経験の助けとなる「知識のある人」、「コミュニケーションのできる人」、「心を開く人」、「思いやりのある人」、「挑戦する人」等の10の特性が示されています。
 多くのインターナショナルスクールでは、6月に高校生の卒業式があり、次のステップへの旅立ちとなります。今年の卒業式で、以下のような、open-mindedness(心を開くこと)について、そしてこれからの学習にむけて、どのような学習者像が必要とされるかについての話を卒業生に贈りました。
 高校3年生で勉強が終わるのではなく、その後からが本当の学びになるのです。高校までの勉強は、将来のチャレンジに向かっていくための準備期間なのです。高校卒業後の人生において、open-mindednessは大変重要です。より深い知識を得、理解力を高めたとしても、他の人の見解に理解を示さず、心を閉ざすと、結局は自分にもたらされる物は何もなくなります。人への思いやり、共感や同情できる心、他人の感情や必要としている物事を尊重できるようになるのも、オープンマインドなくしては育ちません。
 生徒が足を踏み入れる世界は、特定の考え方を促す情報社会です。メディアは、オンラインで流した情報に連携させた内容を世の中に流します。その情報は、新たなアイデアを誘う内容ではありません。都合のよい内容を過剰に供給し続けるのは楽ではありますが、世界観を狭めてしまいます。このことを否定はしませんが、考えることを許されている、或いは考える機会を私たちは持っているのだという自覚を持ち続けることは大切です。流れに任されないのは、容易いことではありませんが、それでも障壁を超えて考えを巡らすべきなのです。
 私はいつも生徒にチャレンジ精神を忘れないで欲しいと思っています。なぜなら、生徒たちは様々な物の見方の多様性を求めて、学校で学んできたことを元に、彼らの次の人生のステージへと進んでいかないといけないからです。オープンマインドでいることは、自分の心を広げるということです。違いを作りだすため、より平和で持続可能な世界を造るためには、心を広げること、オープンマインドでいることが必要なのです。



35_広島インターナショナルスクール_ダミアン校長