みみはなのどの病気について

難聴になる 恐れがあるかも!? おたふく風邪


馴染みある「おたふく風邪」。軽い病気と思われがちですが、
合併症の一つに難聴を起こす可能性があります。
「おたふく風邪」とは一体、どのような病気なのでしょうか。 

おたふく風邪イラスト
おたふく風邪は、何度もかかる病気ではありません

 「流行性耳下腺炎」は通称「おたふく風邪」とも呼ばれ、耳の下や顎の下が腫れることで知られています。潜伏期間は2週間、発症後通常1週間ほどで軽快しますが、保育園や幼稚園は全身状態が良好になるまで出席停止です。おたふく風邪の典型的な症状は、発熱と耳下腺の腫れです。残念ながらおたふく風邪に効く薬はなく、病院では痛みや発熱などの症状を和らげる対症療法を行います。たまに「またおたふく風邪になりました」と来院されることがありますが、おたふく風邪は何度もかかる病気ではなく、基本的に一度感染すれば免疫ができます。また、中には感染しても症状が現れない場合もあります。おたふく風邪をかかったかどうかよく分からない場合は、将来のことも踏まえて抗体検査をおすすめします。


おたふく風邪予防
数千人に1人が難聴?

 おたふく風邪にかかると音を感じる神経が破壊され、聞こえなくなることがあります。これまでは1万人に1人と言われていましたが、最近の調査により、おたふく風邪にかかった人のおよそ1000人に1人が難聴になると言われています。難聴の治療は治療法がなく、回復しないことが多いです。自然感染を期待している方は、お子さんが合併症を起こさないとも限りません。一度、予防接種について医療機関に相談しましょう。

予防はうがい・マスク・手洗い

 おたふく風邪はウイルスが飛び散る飛沫感染(空気感染)や接触感染でうつります。予防のためには、唾液で感染を起こす可能性も考えて、飲み物のまわし飲みや食べ物は個別にしてもらう、風呂は最後にするなどの配慮が必要です。これから流行するインフルエンザや風邪などの感染予防と同様の予防策をしましょう。


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