子供の◯◯についてお話します。

子どもの便秘についてお話しします。

●はじめに
 便秘とは、排便の回数や量が少ない状態で、2~3日以上排便がない場合や排便時に痛がったり、肛門がきれて出血する場合は、便秘とみなされます。便秘になると、疲れやすく、集中力がなくなります。長引くと腸内環境が乱れ、免疫力が低下し、他の病気に罹りやすくなります。

●子どもの便秘
 生後6ヵ月未満の乳児は、腹腔内圧の増加と括約筋弛緩を協調できず、便秘になります。綿棒刺激が有効で、徐々に改善します。離乳食の開始や終了、トイレトレーニング、入園、入学、運動会などの行事をきっかけに、便秘が発症したり、トイレ嫌いや排便の我慢により、便秘が悪化します。学齢期の便秘では、便の失禁、腹痛がみられ、毎日排便が少しあっても、実際には大量に溜まっていることがあります。溜まった便は、水分が吸収され硬くなり、我慢するためさらに溜まります。直腸の感受性が鈍りさらに溜まる、という悪循環になります。

●便秘の治療
 1〜2日に1回は排便があるのを目標にします。溜まった便を取り除くには、便秘用の坐薬、浣腸は有効です。便が硬くなって、苦しくなる前に出すようにします。腸の蠕動を促す刺激性下剤(ラキソベロン)、腸に水分を集めて便を柔らかくする糖類下剤(マルツエキスやラクツロース)、塩類下剤(酸化マグネシム)があります。

●おすすめの食事
 食物繊維には、便のかさを増やす不溶性と便を軟らかくする水溶性があります。2:1の摂取がお勧めで、不溶性の摂り過ぎは、便秘を悪化させます。不溶性には、玄米、根菜類(ごぼう、にんじん、ブロッコリー、ほうれん草)、大豆、果物(柿、バナナ)、きのこ類、ナッツ類など。水溶性には、海藻類(昆布、ワカメ、もずく)、果物(りんご、みかん)、納豆、里芋、こんにゃく、オクラ、なめこなど。善玉菌を増やす発酵食品には、キムチ、味噌、ヨーグルト、チーズなど。善玉菌を活性化するオリゴ糖は、玉ねぎ、アスパラガス、バナナなどに含まれます。オリーブオイルは、オレイン酸を多く含み、スムーズな排便を促します。水分もしっかり摂りましょう。

●生活習慣を整える
 規則正しい生活リズムが大切で、早寝早起きを心がけ、朝食を抜かないように、夕食は就寝3時間前までにすませます。外遊びや適度な運動をさせましょう。登園、登校前に、10分程度のトイレ時間を作りましょう。朝一杯の水、お腹のマッサージも有効です。

●おわりに
 親御さんは、子どもの便の状態を把握されていますか。いつ、どんな便が出たのか。「いいうんちが出てよかったね。」と褒めてあげられるように。頑固な便秘を克服するのは、親子の信頼関係です。成長する我が子を、あせらず温かく見守っていきましょう。

野村真二院長