子供の◯◯についてお話します。

子どもの成長障害についてお話しします。

●はじめに
 子どもの成長が気になる場合、まず成長曲線を作成します。低身長とは、身長が同性・同年齢の平均のマイナス2SD(標準偏差)以下のもので、一般小児の2.275%にあたります。また、成長率(1年間の伸び率)が2年以上にわたって、同性・同年齢の平均のマイナス1.5SD以下の場合には、現在の身長が標準範囲でも、成長障害としてとらえます。

●低身長をきたす疾患
 成長障害の70~80%は原因のはっきりしない体質性低身長症で、この中には家族性低身長が含まれます。基礎疾患として、成長ホルモン欠乏症、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患、骨系統疾患、先天奇形、染色体異常、慢性の腎臓、心臓、消化管疾患や愛情遮断症候群などの心理的要因があげられます。

●成長ホルモンによる治療
 成長ホルモン投与が認められている疾患には、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、慢性腎不全性低身長症、プラダー・ウィリー症候群、SGA(small-for-gestational age, 在胎週数のわりに小さく生まれる)性低身長症、軟骨異栄養症があります。成長ホルモン投与により身長の改善が期待できるため、早期に診断することが大切です。

●睡眠
 しっかり睡眠をとれば、熟睡中に多量に成長ホルモンが分泌され、これにより細胞分裂が活発になり、骨・筋肉の成長や傷の修復が行われます。心と体の発達のために、十分な睡眠を確保することは必須です。夜遅くまでパソコン、ゲーム、スマホなどをやると、目からの強い光刺激のため体内時計が狂い、眠りが浅くなります。リラクゼーションとしてストレッチを行うと、心と体の疲労が和らぎ、快眠がもたらされます。

●食事
 身長を伸ばすには、タンパク質、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンDが大切です。主食(ご飯、パン、麺類)、おかず(肉、魚、卵、大豆製品)、野菜、果物、乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)の5種類をバランスよく食べるようにしましょう。

●運動
 運動により体を動かすと血流がよくなり、筋肉が発達します。食欲も増加し、夜は熟睡できるようになります。ジャンプするスポーツは骨が縦方向に刺激されるため、身長の伸びに効果的です。ストレッチは骨の周囲にある筋肉を柔らかくすることで、骨の成長をサポートします。骨の形成やカルシウムの吸収に必要なビタミンDは紫外線にあたることで合成されため、1日15~30分程度日光にあたることが必要です。重いものをかつぐ筋力トレーニングや衝撃の高い運動を過度に行うと、骨の成長が阻害されるので注意しましょう。

●おわりに
 「寝る子は育つ」といわれますが、子どもの成長に最も大切なのは睡眠なのです。そして、運動と食事。子どもの健康、成長のために、睡眠、運動、食事の見直しをしてみましょう。

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