子供の◯◯についてお話します。

気管支喘息についてお話します。



●気管支喘息とは


 気管支喘息は発作性に起こる気道の狭窄によって、ゼーゼー(以下喘鳴)、息を吐く時間の延長、呼吸困難を繰り返す疾患です。その病態として、慢性の気道炎症と気道過敏性が指摘されています。乳幼児期には感冒時に喘鳴を伴うことがあり、反復性で重症になる子どもは、小児喘息になっていく可能性があります。小児喘息のほとんどは、アトピー性皮膚炎の合併、吸入抗原による感作などのアレルギー体質が関連したアトピー性喘息です。60%は2歳、80%は3歳までに発症し、70%は治癒(このうち20%が再発)、30%は成人に持ち越します。



●発作時の対応


①メプチン、ベネトリンなどの吸入、去痰薬の内服。改善しなければ病院へ。 
②水分をしっかりとる。 
③腹式呼吸と口すぼめ呼吸(息を吐くときに口唇をすぼめながら、細くゆっくりと行う) 
④軽くトントンと背中を叩いて、咳をさせ痰を出しやすくする。 
⑤襟元を開けて楽な姿勢にし、クッションなどを背もたれにして座らせる。赤ちゃんは縦抱きにする。 
⑥ゆっくり息を吐けば吸えるからね、と声をかける。



●長期的な治療


 ロイコトリエン受容体拮抗薬(キプレス・シングレアやオノン)と吸入ステロイド薬(パルミコートやフルタイドなど)が中心です。乳幼児の軽症例では前者、6歳以上、中等症以上では後者または併用で治療します。3か月程度調子がよければ、治療のステップダウンを検討します。



●環境の整備


 寝室は毎日掃除し、加湿器などで室内の湿度が適正に保たれるようにしましょう。絨毯とぬいぐるみをかたづけ、寝具のダニ退治には布団専用の掃除機が有用です。



●咳喘息とは


 風邪の後咳が2~3週間以上続くもので、痰を伴わず、喘鳴や呼吸困難がありません。のどのイガイガ感を伴うこともあります。布団に入って身体が温まると咳が出やすく、夜間や早朝に多いため、夜眠れない人もいます。風邪、タバコの煙、冷気、会話、運動などが増悪因子となります。気道過敏性の関連した喘息の軽症型または前段階と考えられ、喘息に準じた治療を行います。



●おわりに


 急性期の喘息発作を治すだけでなく、無症状の状態を長期間維持し、成人の喘息に移行しないように、慢性疾患として長期管理をしていくことが大切です。親御さんが「がんばったね」「よくなってきたね」とほめてあげると、免疫力がアップして、快方に向かう力になります。笑顔で寄り添ってあげるようにしましょう。





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