子供の◯◯についてお話します。

インフルエンザについてお話します。



毎年冬になるとインフルエンザの流行がみられます。
A型は11月末から1月に、B型はやや遅れて1月から3月に流行する傾向があります。



●症状


 普通の風邪よりも急激に発症し、症状が重いのが特徴です。1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱、筋肉痛、倦怠感などの全身症状が現れます。症状が3~7日間続いた後、治癒に向かいます。中耳炎、気管支炎や肺炎を併発しやすく、脳炎や心筋炎の合併もみられます。発病後48時間以内に異常行動がみられることもあるので、最初の2日間は子どもさんから目を離さないようにしましょう。



●診断


 鼻腔や咽頭の拭い液で迅速検査が可能です。発症早期にはウイルス量が少なく結果が陰性となり、半日から1日後に陽性化することもあります。



●治療


 治療薬として内服薬のタミフル、吸入薬のリレンザ、イナビル、点滴薬のラピアクタがあります。いずれも体内に侵入したウイルスを不活化して数を減らすものではなく、それ以上数を増やさないようにして、生体の免疫能の働きを手助けするものです。発病後48時間以内に治療を開始することが大切です。



●日常生活での注意


 できるだけ安静にし、栄養と十分な睡眠をとります。食欲がなくても水分を十分に補うようにしましょう。ウイルスの空気中での活動や感染を抑えるために、加湿器などで室内の湿度を50~60%に保ちます。家族内の感染を防ぐために、可能な限り感染者を隔離し、家の中でもマスクを着用しましょう。インフルエンザの出席停止の期間は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱後2日(幼児では3日)を経過するまで」となっています。出席停止の解除には、医師の記入した登校・登園許可証が必要になります。



●ワクチン接種


ワクチン接種によりインフルエンザに感染しにくくなり、かかっても軽い症状ですむとされています。接種後2週から5ヵ月程度有効で、流行前の11月頃の接種をおすすめします。13歳未満では、2~4週間の間隔で2回接種します。卵アレルギー、予防接種によるアナフィラキシーの既往のある場合には、かかりつけ医に相談しましょう。副反応として10~20%で局所の発赤、腫脹がみられ、早めの冷却が効果的です。



●おわりに


 私は13歳の2月、インフルエンザの髄膜脳炎にかかって、9日間意識不明の状態になりました。内科医であった父が治療にあたってくれ、命をとりとめ、後遺症もなく、奇跡的に回復することができました。「インフルエンザは普通の風邪ではない」ということを、いつも心に言い聞かせながらインフレエンザの診療にあたっています。





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