子供の◯◯についてお話します。

子どもの発達障害についてお話します。



●発達障害とは


 発達障害には知的障害、学習障害、注意欠如・多動性障害、自閉症スペクトラムなどがあります。原因は中枢神経系の機能障害とされ、乳幼児期に症状が出現します。進行性ではなく、発達や介入により変化するため、早期発見、早期治療が大切になります。



●知的障害


 知能検査でIQ70以下の場合を知的障害とし、程度によって軽度、中等度、重度、最重度に分類されます。言葉の遅れとして気づかれることが多く、運動発達の遅れ、集団でのコミュニケーション不良、指示理解が不良、学業不振などがみられます。教育と訓練が必要ですが、行動障害に対しては薬物療法も効果があります。



●学習障害


 知的障害はなく、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する領域のいずれかに著しい困難があり、学業成績、日常活動が障害されます。読字障害、算数障害、書字表出障害などがあり、個々の症例に応じた教育、対応を行っていきます。



●注意欠如・多動性障害


 多動性、衝動性、不注意が主な症状で、幼児期早期に発症し、一部は思春期、成人になっても続きます。自己肯定感を育むために、ほめることを基調にしたペアレントトレーニングや環境調整を実施し、学童以上では集中力、多動、衝動性の改善のために、薬物療法を行います。



●自閉症スペクトラム


社会性、コミュニケーション、想像力の障害が主な症状で、言葉の遅れ、視線が合わない、感覚過敏、体の独特な決まった動き、ひとり遊びなどがみられます。言葉の遅れや知的障害がみられないものはアスペルガー症候群とされています。得手を伸ばし不得手を得手で補う、視覚的に情報を与える、ルーティン化を上手に使う、多動や衝動性、うつ症状に対する薬物療法などで対処します。



●おわりに


 発達障害は本人のわがままや親の育て方の失敗ではなく、脳の成熟のアンバランスによるものです。早い時期に発達障害を発見し、個々の子どもに合った対応をしていくことにより、社会的な不適応を減らし、二次的な合併症を予防することができます。そのためには健診をしっかり受けること、集団生活での適応状態を確認することが肝要です。言葉の遅れ、コミュニケーション障害、指示が入りにくい、落ち着きがない、などの症状があれば、早めにかかりつけ医に相談して下さい。

 子どもに向き合うとき、他の子どもと比較せず、わが子の良いところ、できるようになったことを見つけて、ほめて伸ばしてあげることが大切です。子どもの自己表現や自尊感情を尊重し、将来の自立を目標にして、わが子の成長を見守っていきましょう。





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