実践_岸畑式教育方針

第5回:子どもの反抗する原因と対処法


 全ての反抗期は、成長の一貫と捉えましょう。反抗期とは、子どもの発達の過程で、否定や拒否の態度や行動が多く出現する時期を言います。普通、2歳頃の幼児の「いやいや期」、12歳~15歳頃にかけての青年に出現する「思春期」をいいます。次のような経験がありませんか。
① 何を言っても「いや、いや。」がありませんか。「はい、赤のクーピーを持ってごらん。」「いや。いやいや。」「ほらね、こんなに赤いイチゴを描いたよ。これってね、食べられるわよ。ちょっと摘んでごらん。」ここで、お子さんはにっこりと笑って、いちごを摘みました。そこで、お母さんは、お子さんをぎゅっと抱きしめます。今までの「いやいや現象」が解消されました。
② 人に物を投げたり、叩いたりしたことがありませんか。「人に物を投げてはいけないのよ。」「叩かないのよ。」お友達に危害を加えるようなことは、しっかりしかりましょう。ただし、しかる理由を正しく伝えねばなりません。「だめ。」の一言は、「怖い」という印象だけが残ります。感情を捨てて「冷静に、真剣な表情で穏やかに」しかり方の工夫をしましょう。叩く寸前、叩いた直後を捉えて、「もう叩かなくなったのね。とても、偉くなったのね。」「お母さんとの約束が守れたのね。」の一言で、叩かなくなります。
③ 第二子出産後、赤ちゃん返りがありませんか。下の子を叩く。一人でできていた着替えなどをしなくなる。怒ったり泣いたり、感情の起伏が激しくなる等。赤ちゃん返りの仕方は、十人十色と言われていますが、赤ちゃん返りがなくても自分のお父さんやお母さんを取られたという思いや、環境の変化にストレスを抱えるのが事実です。ここで、伊東慧君親子の実例を挙げてみましょう。授乳中に抱っこを要求してくることにお母さんは、「赤ちゃんにとって、おっぱいはご飯なの。赤ちゃんの食事なのよ。」「赤ちゃんの食事が終わったら、たくさん抱っこしてあげるよ。」と説明し、授乳後の抱っこ時間を大切に実行し続けました。また、「あなたは、お兄ちゃんだからしっかりしなさい。」という言葉を掛けないことを、夫婦間で約束をしました。その結果、我慢をすることや、喜びや楽しみを態度で表現できるようになり、椅子に座ってお勉強もできるようになり某幼稚園入試にも合格をしました。このように、お子さんは、自分の欲求を満たされたことで、お母さんの要求に応えられるようになったということです。今、我が子は、何をお母さんに求めているのかを見つめ、その要求に応える方法を講じることが、赤ちゃん返りに添った最大の良き母と言えるでしょう。
 何歳になっても人間である以上、反抗という言葉は、拭い去ることができないものです。しかる前に、怒る前に、子どもの気持ちを受け止めクールダウンさせ、ワンクッションおいて冷静に声を荒げず、会話を淡々とするのがこつです。「お母さんの気持ちを聞いてくれるかな。」「あなたの気持ちが、よくよく分かるよ。」このような会話こそ、双方の気持ちを落ち着かせると言えるでしょう。冒頭で申し上げた通り、反抗期は、成長の一貫ですから、お母さんの一言で、お子様の人格形成に大きく影響します。楽しんで子育てができるように願っています。





会長・岸畑恭仁栄