実践_岸畑式教育方針

第4回:子どもの思考力を伸ばすために親ができること。


 思考力とは物事を考える力であり、その働きは、観察や記憶によって頭の中に蓄えられた内容をいろいろ関係づけ、あたらしい関係を作り出す働きとみなされています。思考力の違いは、先天的なものでなく、幼児期の習慣や経験に大きな影響を受けています。思考するためには、疑問がなくてはなりません。同じ話を聞いても、「ふうん。」「へええ。」と聞き流す場合と、「どうして。」「もっとしりたい。」「その言葉って何。」・・・などの場合があります。様々な派生した事柄についても、知識として蓄積することができます。この繰り返しが一つひとつの知識や経験の量の違いとなり、思考力のあるなしのお子様を生むことになります。成長の早いお子様は、二歳ごろから「質問期」に入ります。では、思考力を身につけるための親のすべきことは何でしょうか。東学生の事例を紹介しましょう。
① 二歳児「疑問投げ掛け」
 映画に興味を持たせ観た後に、「何でエルサは、あそこで悲しくなったと思う。」と投げ掛けると、「お父さんとお母さんが死んじゃったから、ずっと悲しかったんよ。」「あの敵は、本当に悪いことしたのかね。」「悪い人も、可哀想なことあったね。」考えながら映画を観せる習慣をとっています。
② 三歳児から「なぜ疑問発見」
 「投げ掛け習慣」から「なぜ疑問発見」へ転じて自主的に、「なぜ発見」をするようになります。この期は、まだ自主的に調べることが出来ないので、図鑑・ユーチューブ動画・インターネット動画・科学実験セットなどによる口頭説明と同時に、納得できるための体験をすることで、「なぜ主張」は、知識として蓄えられていきます。例えば、「なんでトンボは飛んでるのに、ヤゴは、水の中にいるの。どうやって呼吸してるの。どうやって上に上がってきたの。」の疑問に図鑑のトンボの項を引いて、説明写真を見せて、こうやって枝を登って、水の上に出てくるんだよ。図鑑やインターネットの動画でも納得してくれない場合は、実験となります。豆電球・磁石・水に浮く物・水に溶ける物など。毎日のなぜに、母親の精一杯の答えが、知識となり次から次へと「なぜ疑問」を投げ掛けて思考する子になっています。
③ 低学年自主疑問処理能力
 ①②を経た低学年は、幼児期の事柄を基にして日々のニュースや、学年を超越した書物などから疑問を発見し、自ら解決手段を選び辞書・図鑑・地球儀・図書館通いや、海外旅行なども視野に入れて解決するようになっています。勉強部屋や家族団欒部屋などには、あらゆる本や辞書や図鑑を取り易くしています。最近では、「トランプ大統領とイスラム教の関係」に疑問を持ち、調べていました。「お金があるアメリカが、貧しい国を助けてあげれば戦争がなくなる。オバマ大統領のように世界の平和を考えてくれる人はすごいと思う。」
 このように、二歳から始まる「なぜ主張」に、お子様の成長に資することをもって「親の正しい答え」なので、成長の芽を摘むことなく「なぜ主張」のできる環境にせねばなりません。そうすることで、日々の全てに疑問を抱き、その解決を自ら実践するでしょう。二◯二◯年の求める論理的思考のできる人材育成に、繋がっているものと確信致します。(I・H、I・H提供)





会長・岸畑恭仁栄