実践_岸畑式教育方針

第3回:エリート生の母と子の品格


 バックナンバー30、31号で、品格とは、何でしょうかと問いました。その答えは、人間として恥ずかしくない普遍的であり道徳心をもつ人と述べてきました。品格とは、気取った話し方やすました態度ではなく、気品のある気高い凛とした姿なのです。品格の備わった人は、マナーを身につけ、ルールを守り、周りを清々しくしてくれます。
 気品のあるお母様のお子様には、凛とした子ども独特の品格が溢れています。つまり、正しくエリート生なのです。エリート生と称するお子様は、全ての稽古ごとの知識や芸を極めるだけでなく、バランスの取れた全人格形成を目指して、10か条の法則を守ることができます。では、皆さんも凛とした品格を備えたエリート生であるか、エリート生をもつ品格のあるお母様であるか、再チェックしてみましょう。

① ごみは、ごみ箱に捨てていますか。
② 持ち物に名前を記し、自己管理していますか。
③ 出したおもちゃや本等を、あるべき位置に片付けていますか。
④ 物を壊したら、「ごめんなさい。」と言っていますか。
⑤ 挨拶を励行していますか。
⑥ 軽食後の片付けをしていますか。
⑦ トイレの使い方は、正しいですか。
⑧ 恥じらいを忘れていませんか。
⑨ いろいろな正しい座り方ができますか。
⑩ 稽古場所等で、おやつを食べていませんか。

 ある時、「見てごらん。ごみが落ちていますよ。」「ぼくのではありません。」すかさず、後ろのお子さんが、黙ってそのごみを拾ってごみ箱に捨ててくれました。自分の落としたごみなら拾うが、人のごみには、感知せずというお子様をよく見かけます。ごみを拾ってくれたお子様のお母様は、きっと気品のある凛とした人格者だといえます。その時代の景気を反映するのが、落とし物の数ですが、その時代に関係なく自分の持ち物に敏感であることが、エリート生なのです。
 「先生、赤クーピーがありません。」「良く、捜してごらん。」「絶対にありません。」「次までに、捜しておいてください。」一本の鉛筆や消しゴムを、とことん捜すお子様は、何事も遣り遂げる根性をもっているといえます。
 「重い本なのに、よく運べたね。お母さんも手伝ってあげようか。」「いいよ。ぼくひとりで片付けるよ。」「こんなに沢山の本を一人で、読んだの。」「違うよ。誰かが読んでたよ。」「偉いなあ。片付けてあげてるの・・・・・・。」押し付けられることなく、友達の出した本まで片付けられる道徳心を、さり気なく表現できるお子様のお母様には、凛とした気品が備わっていると察します。
 グローバル化現代により、日本固有文化が破壊されつつあり、凛とした気品ある姿を失いがちであることに、心を痛めます。日本の常識文化を身につけたエリート生輩出のため、努力しましょう。





会長・岸畑恭仁栄