実践_岸畑式教育方針

第2回:ホームA・L(家庭アクティブ・ラーニング)


 この時期に、家庭で行えることは何でしょうか。2020年の大学受験改革に向けて、幼児・小学生教育の見直しを、今から実現に向かって実践をせねばなりません。
 アクティブ・ラーニングとは、「知っていること・できることをどう使うか」という資質、能力つまり、得た知識を暗記することに加えて、目的に応じて使う力を重視した具体的改善方策の1つです。アクティブという言葉から体が活動的であることも重要ですが、一番活性化してほしいのが、子どもの頭の中の「思考」なのです。つまり、授業の中で子どもたちの思考が活性化し、真剣に課題に立ち向かっているような状況が、展開されていることです。
 新年長受験生の「文章題」という体験型授業展開の中で、実物のおはじきを使って体験後は、抽象的体験(プロジェクター)練習問題を通してA・L学習を進めていた1こまです。それは、「サンドイッチを3個食べた残りの数を、□に○印で書きましょう。」というものでした。勇気あるお子様は、サンドイッチに大きな○をつけました。指導者は、「なぜ、○をつけたのですか。」と、投げ掛けました。「残りです。」「では食べたサンドイッチは、どれですか。」お子様は、3個に小さな○をつけました。「そうね。大きな○は、美味しいサンドイッチだったのね。」「小さいのは、美味しくなかったのね。」お子様は、にっこりとうなずきました。


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 お子様の考えをどこまでも尊重し、次のステップへ導き出す能動的学習の取り組みの1シーンです。プロセス正解は、図2のように食べたことが分かるようにすることでした。ここで指導者が、図2を強制的に教えてしまっては、A・L指導になりません。今後の論理的つまり、筋道を立てて説明できるお子様へ導くための基本的指導例の1つだったのです。
 さて、家庭に於いてのお子様への接し方は、どうすればいいのでしょうか。「今日、先生に教えてもらったでしょ。」「こんなやり方じゃなかったでしょ。」この言い方では、A・Lが育ちません。先生やお友達のプロセスと異なっていたならば、大いに誉めねばなりません。自己主張の出来る、新しい発見をするお子様として成長していく証なのです。お母様は、「こんなやり方もあるね。」「お母さんも真似てみるわ。」常に肯定し、お子様の動くまま、考えるままを誉めることや、よさを認めてあげられるお母さんであれば、お子様は、きっと自分の行動を論理的に主張できるようになり、お母さんの待つ態度と誉める言葉から、A・Lの対話的・協調性へと発展していきます。じっと待ってあげましょう。どんな答えであっても、それを肯定的に捉えて説明のできる状況・雰囲気づくりをお母さんが設定してあげましょう。これこそ、家庭A・L(アクティブ・ラーニング)、家庭ディスカッション(対話的学び)になります。是非、お母さんの心1つ・言葉掛け1つです。





会長・岸畑恭仁栄