岸畑流子育て論

Series-3:感性を育てる母の言葉とは…!

 「国語が変わる」時代が、すぐそこにきています。国語を変えるのは、お母さんです。子どもは、自分を写す鏡がお母さんだといえるのです。言葉の習得は、まず音から、そして、次第に文字へと移行していくのが自然です。特に、お母さんの声から言葉の世界に入っていくことで、子どもの感性を揺さぶることができるのです。母親の声は、子どもに多くのことを語ります。温かい声、強い声、悲しい声、繊細な声。例えば、「ありがとう。」という言葉一つとっても、その言葉にどんな気持ちを込めたかで、伝わり方はまるっきり違っているのです。ただ、義務的に「ありがとう」と言ったとしたら、あなたは、どんな気持ちになるでしょうか。喜びや感謝の気持ちを思いっきりこめた「ありがとう。」だったとしたら、あなたは、よかったと心から思うでしょう。声にはそれほどのインパクトがあるのです。そうしたお母さんの声で、日々、接してもらったならば、子どもの感性は、自分の身の回りの枠を超えたものに次第に関心を抱くようになるでしょう。もう一つ大切なことは、絶えず「問い掛ける。」ことです。子どもの感性を揺さぶる媒体となる主なものは、自然、生き物・絵本などです。あるお子さんは、どのようなお母さんの声を通して国語力のある感性豊かな今に成長されたのでしょうか。紹介しましょう。
(T・Y&T・N提供)

①春の自然体験で…
「さあ、春を見つけに行こう。どっちがたくさん見つけるか、競争よ。」「お母さん、みつけたよ。葉っぱがざらざらしてるね。いい匂い。」「お母さんも初めて見るわ。お花の名前を一緒に図鑑で調べよう。」「目を閉じて聞いてごらん。」「風の音。鳥の声。サワサワって、チチチ…って。」「小鳥もお母さんとお話をしてるのかな。」
 自然に触れるチャンスを多く取り入れましょう。そして、自然と会話のできる感性豊かなお子さんへと成長することでしょう。

②ツバメの巣を見ながら…
「見てごらん。あれ、何だろう。」「そうだね。ツバメの巣だね。かわいい赤ちゃんツバメが、たくさん生まれたんだね。毛がふさふさしているね。」「赤ちゃんツバメは、どうして鳴いているのかな?」「そうだね。きっと、お父さんとお母さんが、餌をとってきてくれるのを待っているんだね。」「ツバメの子も、お父さんお母さんが、大好きでいつも一緒がいいんだね。人と一緒だね。」
 動物に声を掛けてみましょう。きっと、お子さんの言葉は、動物に理解できることが分かる感性を得るでしょう。

③絵本の絵を見ながら…
「わあ、こんがりいい色。焼きたてのパンだね。」「そうね。ふっくらやわらかくておいしそう。」「本当に、何だか、いい匂いがしてきそうだね。どんな味がするのかな?」「今度、一緒に作ってみようね。」「わあ、懐かしいわ。この本は、お母さんが小さい頃に読んで大好きだった本よ。ここが好きだったんだよ。」「ねえ、どこがすきなの。」「そうかあ。お母さんといっしょだね。」
 お子さんには、言葉に情感を込めて言葉のキャッチボールをしましょう。お母さんの声一つでお子さんたちは、わくわくしたり、どきどきしたり、こわがったり、かなしんだりするものです。だからこそ、一つ一つの言葉を大切にして、気持ちを込めて読み聞かせをしましょう。

 感性豊かなお子さんこそが、国語を変えていくのです。




東学_下層02