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第22回:妊娠糖尿病とは?


最近増加傾向にある妊娠糖尿病とは、どんな病気なのでしょう?
妊娠糖尿病は「妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝異常である」と
定義されています。妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は
妊娠糖尿病には含まれません。お母さんが高血糖であると、おなかの中の赤ちゃんも高血糖になり、
さまざまな合併症を引き起こす事がありますので注意しましょう。

 妊娠糖尿病になりやすいリスクファクターとしては、糖尿病の家族、親族がいる・肥満・35歳以上の高齢妊娠・巨大児を出産した事がある・2回以上尿糖陽性が出るなどがあります。
 妊娠糖尿病に自覚症状はほとんどありませんが、悪化すると母体・胎児には以下の様な合併症のリスクが高くなります。
お母さんには妊娠高血圧症候群、糖尿病の合併症(網膜症、腎症、神経障害)など
赤ちゃんには流・早産、巨大児、胎児死亡、低血糖など
 日本産科婦人科学会では、全妊婦を対象に妊娠初期と中期に妊娠糖尿病のスクリーニングをすることを推奨しています。スクリーニング法としては、随時血糖を採血し、その結果95㎎/㎗以上の人には75g糖負荷試験(75gOGTT)を行います。下記項目のうち1点以上を満たした場合、妊娠糖尿病と診断します。

【 ①空腹時血糖値 ≧92㎎/㎗ ②1時間値 ≧180㎎/㎗ ③2時間値 ≧153㎎/㎗ 】

 妊娠糖尿病の治療法は主に食事療法と運動療法に分けられます。
 ご飯やパン、麺類といった主食、甘い物など糖質の多いものはなるべく控えましょう。お菓子は自分なりに制限し、食事には必ずサラダとか野菜をつけて野菜から汁物、メイン、最後にご飯と血糖のあがりにくい物から食べるようにしましょう。バランスのよい食生活をキープすることが大切です。また、血糖値の急激な上昇を防ぐために1日の食事量を4~6回に分けても良いでしょう。運動療法では身体に負担の少ないウォーキングや、マタニティヨガなど妊婦向けの運動方法をお勧めします。こうした食事や運動で血糖値に改善がみられない場合は、インスリンを投与することがあります。
 妊娠糖尿病は、ほとんどの場合出産後に胎盤が排出されると自然治癒しますが、産後6~12週間後に再び糖負荷試験を受け、血糖値が元に戻っているか確認してもらいましょう。また、一度妊娠糖尿病を発症した人は、発症したことがない女性に比べて、将来的に糖尿病になる確率が高いといわれています。産後も生活習慣に気をつけながら、定期的に検査を受けましょう。


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