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第21回:妊娠と葉酸摂取について


ここ数年、鉄分やカルシウムに加え「葉酸」が妊娠・授乳期に不可欠な栄養素として
注目されています。「葉酸」は妊娠初期に不足すると、胎児に神経管閉鎖障害が起こる
リスクが高まります。葉酸の摂取の重要性をお伝えします。

 妊娠期に欠かす事が出来ない栄養素に葉酸があります。葉酸は水溶性ビタミンB群の一種で、代謝に関わりが強く、タンパク質の合成に働いて細胞の生産をおこない、体の発育を促します。そのため胎児の新しい細胞が作られる妊娠期のお母さんにとって、必要不可欠な栄養素です。また、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助ける造血ビタミンでもあります。
 妊娠初期の葉酸摂取は胎児の神経管閉鎖障害を約70%予防する事ができるとされています。加えて葉酸を摂取する際には体内への吸収率をよくする目的でビタミンB6やビタミンB12を一緒に摂取することが推奨されています。また妊娠初期から摂取しておきたい栄養素として、体の骨格形成に必要なカルシウムは欠かす事が出来ません。
 妊娠中は血液を通じて胎児に栄養や酸素を送り込むため鉄分が不足して貧血になりやすくなります。貧血を予防する為には鉄分の接種が効果的ですが、葉酸も同時に摂取する事で吸収率が高くなります。また、産後も十分な葉酸を摂取すると、タンパク質の合成・血行促進による抜け毛予防や細胞分裂が促進される事による美容・美肌効果、産後のうつ予防にも効果があると言われています。ただ、葉酸を含む食品は多くありますが、熱や水に弱いため調理する段階で葉酸は破壊されたり、吸収率が悪いため、なかなか厚労省の推奨する基準値まで葉酸を食品から摂取する事は困難と考えられています。そのため、最近では葉酸サプリを摂取する事も推奨されています。
 以上より、葉酸摂取は妊娠中・産後において多くの効果をもたらすため継続した摂取が必要と考えられます。

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