中川産科婦人科ドクターのプレママセミナー

第17回:「妊娠と頭痛」について

妊婦の頭痛_イラスト
妊娠中は体調変化が起こりやすくなります。頭痛も、その一つ。
症状がひどくなると日常生活にしわ寄せがきたり、食事が取れないことも。
今回は妊娠時期に起きる頭痛について、原因や対処法をご説明します。

 妊娠中のトラブルでよく見られるもののひとつが「頭痛」です。妊娠中でなくても頭痛に悩まされている女性は少なくありませんが、妊娠中は鎮痛剤をむやみに飲むわけにいかない為、対応に困る方も多いと思います。ホルモンバランスの変化で生理前・生理中に頭痛になる人は多いですが、妊娠中もまたホルモンバランスが大きく変わるため頭痛が起こりやすくなります。

 妊娠中、頭痛に悩まされる時期には個人差がありますが、つわりの時期に頭痛になる方が多いです。従って、多くの場合はつわりがおさまるにつれて軽減していきます。ただし、つわり中の頭痛で心配なのは「脱水」です。脱水が深刻になると「妊娠悪阻」に発展する可能性があるので注意が必要です。

 また、妊娠高血圧症候群の症状である「頭痛」の場合は、食事療法などの治療が必要になりますが、妊婦健診に通っていれば、血圧のチェックや尿蛋白の検査をするので、頭痛が起きるまで高血圧に気づかなかったということは少ないと思いますが、「血圧が高め」と注意を受けている方で頭痛があれば、早めに主治医に相談しましょう。

 運動不足や疲れ、ストレスからくる頭痛の場合は、妊娠初期にはあまり運動をおすすめできませんが、安定期に入ったら、マタニティヨガやマタニティスイミングで体を動かし、血行を良くしていきましょう。

 鎮痛剤については、安定期以降でも、「妊娠中に飲んではいけない鎮痛剤」もありますので、自己判断で市販薬を使用するのは控えて下さい。

 妊娠前に、生理痛や頭痛対策に鎮痛剤を常用していた方にとっては、薬が内服しにくい妊娠中は大変に感じるかもしれませんが、原因を上手に回避しながら、リラックスを心がけて乗り切りましょう。


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