中川産科婦人科ドクターのプレママセミナー

第13回:インフルエンザワクチンについて

これから流行するインフルエンザ。
妊婦がインフルエンザにかかると重症化する可能性があり、対策が必要です。
最新のインフルエンザワクチンや接種のタイミング等をお伝えします。
妊婦_ワクチンイラスト
 秋から冬へと近づいてくると、インフルエンザの流行に備えて、「インフルエンザワクチン」接種の時期になります。インフルエンザワクチンは2015〜2016年シーズンから、新しいワクチンに移行していることをご存知ですか?昨年までのインフルエンザワクチンは、「3価ワクチン」といって3種類のインフルエンザウイルスに対して免疫を獲得できるものだったのに対して、新しいインフルエンザワクチンは「4価ワクチン」といって4種類のインフルエンザウイルスに対して免疫を獲得できるものになっています。接種する時期については、インフルエンザのワクチンは、予防接種を受けてから効果があらわれるまで約2~4週間かかり、インフルエンザの感染が広がるのは12月の下旬です。これらのことを踏まえると、遅くても流行前の12月中旬までには接種しておかなければなりません。また、インフルエンザのワクチンの効力は3〜4ヶ月持続するといわれています。インフルエンザワクチンは、胎児への影響は与えにくいとされているため、妊娠の期間を問わず接種は可能です。また、妊婦はインフルエンザに感染すると重症化しやすく、特に14週以降は合併症を起こしやすくなります。このことから、インフルエンザワクチンの接種を推奨する見方が強くなっています。また、母乳を通して、赤ちゃんに影響を与えることはないことから授乳中のインフルエンザの予防接種は問題ないとされています。
 インフルエンザワクチンの接種には感染予防のほか、インフルエンザを発症した場合でも重症化を防ぐ働きがあります。自分自身が感染することを防ぐため、そして周囲の人へ感染させることを防ぐためにも、ぜひ流行前にワクチンの接種を受けましょう。



中川院長_プロフィール