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第37回:学習の充実期・秋


 子どもの頃、木々の梢からセミの声がひとしきり続いた後、夏休みの終わりを感じて寂しい気持ちになったことが思い出されます。宿題が終わったり、休み中の豊かな体験が心に染みわたったりしてしっかり心身ともに充電できた子は、張り切って学校へ足がむくに違いありませんが、そうとばかりはいえないのが現実です。気持ちのよい季節である秋を迎えて子どもたちの生活や学習をより豊かにするためには、学校や家庭では、どのようなことを心がければよいでしょう。


●暮らしができて学びができる

 まず、子ども自身が年齢相応に自力で自分の一日の暮らしを運用する力があるとよいでしょう。そのため、時間を意識して過ごすことを心がけましょう。たとえば、朝の起床。
◦朝おこされたら、すぐ起きる。(低学年)
◦朝、自分で起きる。(高学年)
家族の起床時間もおろそかにはできません。学校では、時間の区切りが明確です。一日の始まりに今日の予定について日直などが全員に知らせ、互いに見通しを持つことができます。誰かの指示を待つことなく、自ら考えて行動できる子は何事にも意欲的なはずです。


●子どもが夢中になる授業

 『学校が楽しくてしかたない。』と家に帰って言います。」とは、ある保護者から聞いた嬉しい言葉です。友だちのこと、先生のことなど色々でしょうが、なんと言っても一日の大半は授業です。魅力的な授業には、本物体験や驚きや感動、子ども自身が授業後成長したと感じることなどが求められます。「ビオトープをメダカでいっぱいにしたい。」という願いから出発した理科の授業は、一人一匹の「マイメダカ(卵)」の観察から始まりました。片時も肌身離さず卵をいれた小さな入れ物を持ち歩く子どもたちが、メダカの成長記録に夢中になったことは言うまでもありません。数々の生命の誕生に出会った子どもたちのふるえる心を手に取ることができ感動を目の当たりにしました。


●学びたい気持ちを後押し

 小学生の時代は、子どもが大人になる生涯の基盤となる重要な時期。ふとした疑問に耳を傾け共感できる身近な大人の存在は、欠かせません。素朴な疑問や謎に心惹かれて何とか解き明かしたいという願いを受け止め、一緒になって楽しむ人がいて、共に学ぶ場があれば言うことはありません。暑い夏休み、「科学研究相談日」に親子で参加する姿をたくさん見かけました。今年もマメ博士たちの研究に心驚かされること請け合いです。







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