message for kids

第29回 子どもの規範意識


 子どもの規範意識が育っていないとは、よく言われる言葉です。犯罪や逸脱行動などの大きな問題だけでなく、日常生活におけるマナーやルールへの関心の低さなどに対する苦言もよく耳にします。ではどのようにすれば、規範意識を育むことができるのでしょうか。
 まず、自分と自分を取り巻く社会や集団を大切にしたいという気持ちを持つことができるようにすることです。 

●自分は大切な存在 

 子ども自身が他者から大切にされたり、認められたりすると、喜びや心地よさを感じ、より良く生きようとする意欲を持つことができます。
 例えば、朝のあいさつ。立ち止まって丁寧にお辞儀する姿を見かけ、「素敵なあいさつをありがとう。」と声をかけると、とたんに笑顔がぱあっと広がります。「元気な声ありがとう。」「丁寧にありがとう。」これらの褒め言葉に「いつも」をそえると、不思議と毎日素敵なあいさつをしてくれるようになります。朝のあいさつは、単にあいさつを教えるだけでなく「あなたが大切」というメッセージを、子どもたちに送り続けることにもなっているのです。
 

●良さを見つけ勇気づける 

 子どもたちが、学校や家庭での決まりを守ることができず困るという声をよく聞きます。
 確かに、時間が決まっているにも関わらず、ゲームをし続けてしまうなどは悩みの種です。それでも、偶然、時間になったらさっとやめることができた時があったとしたら、それはどのような時でしょう。どのような問題にも必ず例外的な状況があり、よい例外を増やしていくことで解決の糸口になることがあります。「できた」のくり返しを習慣にしてしまうのです。
 

●自分で考える力 

 子どもが幼い時は大人の助言や褒め言葉によって勇気づけると、よい習慣に導くことができます。少しずつ成長するにつれて「自分で考える力」を養う必要があります。
 例えば、教師と子どもで創る学級づくり。意識調査をもとに自分たちの現状と課題の把握をする。取組の方法を話し合い、実行する。振り返りをして成果を共有する。これらは学校で行うことですが、家庭でも同様に、問題を話し合う。解決方法を考え、子どもに決めさせる。振り返り、成長を喜び合う。または、課題の原因を見つけさせる。「自分で決めたことは自分で守る」ことで、自信と誇りを「自律」に変えていくことはできないでしょうか。
 



nagisa_foot_3