グローバルキッズ育成法

第8回:バランスのとれた幼少期


拘束される時間と自由な時間の組合せ


 米国労働省は、今の子供は38歳に達するまでに、10~14の仕事に就くことになるであろうと推測しています。これはあくまでアメリカではという話ではありますが、日本もそのような社会に変わっていく可能性はあります。またその多くの仕事は、我々が20年前には夢にも思わなかったナノテクノロジストや、クラウドサービス開発者のような職です。このような社会に直面するであろう子供たちは、日々忙しい時間を送っています。複雑で予想のつかない社会に適応していくため、多くの分野に子供たちが興味を持つよう導かなければと考える親心を思うと、致し方ないのかもしれません。

 将来このような社会で成功するための鍵は、一体何になるのでしょうか。私はしなやかに適応できる能力を身に着けることだと思います。今の子供は将来必ずしも日本にとどまっているというわけではないように思います。どこにいても自分らしくいられ、どのような問題が自分に降りかかろうとも、問題に立ち向かい解決する方法を見つけ出せる能力、自分で考え、決断する力が必要になってくるでしょう。

 何もかも親がやってくれると思っている子供は、何も決められない、一人では何もできないまま大人になる可能性があります。大人に決められていない時間、自分で何をすべきかを決める時間が、子供たちには必要なのです。

 変化のある人生に直面する子供には、よい決断をさせることが大切です。ごっこ遊びの世界や、両親やその他の大人に、指示されたからではない状況下で決断することを練習するのは重要です。子供のスケジュールがタイトすぎると思われる方は、少し自由な時間を子供に与えてあげてください。選択の自由をあげてみてください。これは子供たちの目の前に広がる人生において、決断をくだすための教育であり、考える力を養うトレーニングとなるのです。

 グローバル教育=英語教育の強化と捉えられがちですが、英語は言語でしかありません。自分で考える力が養われていない子に、使える英語を身に着けさせることは困難でしょう。まずは、しなやかに適応できる能力を育てることが、これからの子供には求められるのかもしれません。


マーク校長先生