グローバルキッズ育成法

第5回:将来への準備


教育の変化


40年前、大学を出れば将来は安泰と言われ、大学院へ進学する人は限られていました。それが今では大学院まで行く事があまり特別なことではなくなりつつあります。また、現代の子供たちは40年前とは異なり、大学卒業後は厳しい就職活動、就職後も国内だけではなく、世界を或いは未知の世界を相手にする状況下におかれる可能性もあるのです。

 Shift Happensというネットでのプレゼンテーションを行う会社がこのように述べています。「我々は、未知の問題を解決するために、まだ開発されていないテクノロジーを駆使し、存在しない職業のために生徒を教育する準備をしています」と。これはどういうことでしょうか。

 1974年に、東京理科大学の谷口紀男氏が初めてナノテクノロジーという言葉を用い、その概念を提唱しました。当時は突拍子もないことのように思われましたが、20数年後には、活発な科学技術研究分野のひとつになりました。このように、この先どんな技術が開発され、それに伴いどんな職業、職種が生まれるかは誰にも分からないのです。

 予測不能で急速な変化を遂げている現代の競争社会において、どのような教育を子供たちに受けさせればよいのでしょうか。学校では算数(数学)、言語学習、理科系科目の学習に多くの時間を費やしています。今までは知識を身に着け、自分たちの生活、仕事で役立てることを目的としていましたが、これからはどんな局面においても臨機応変に、自分の知識をいかに発展、活用させることができるかが焦点になってきます。

 「21世紀の学習」と題し、ある教育者が「creativity(独創力)、collaboration(提携)、critical thinking(批判的思考)、communication(コミュニケーション能力)、character(人格)、cross-cultural competency(異文化理解能力)」という「6C」を提唱しています。これらは別の科目として教えるのではなく、育てるべき資質として授業に織り込まれるべきものです。世界とのつながりをもつ仕事も増加傾向にあります。そんな中、英語ができるだけ、知識があるだけでは十分とは言えません。自分の意見をしっかり持ちつつ、色々な文化、習慣、考え方を理解、受容し、様々な文化的背景を持つ人たちとのビジネスを成り立たせていける人材がこれからは求められるのです。


マーク校長先生