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第14回:子育てする上での3つの課題



 子供は取扱説明書と一緒には産まれてきてくれません。たとえ子供が生まれた時から巣立っていくまでの子育て本を見つけることができたとしても、世の中が変わりすぎており、そのマニュアルは子供が巣立つまでには時代遅れになっていることでしょう。私たちが経験から得てきたことを、これからの予測不能な未来を生きていく子供たちに教えることができるのでしょうか?
 自分が初めてお父さんになることを知ったその瞬間から、様々なアドバイスを受けたことを思い出しました。それでも、子育てに関しては、自分の心を信じ、アドバイスは貴重な意見として受け取り、困難に直面したら最大の努力をすることが重要なのです。
 赤ちゃんを育てるのに慣れてきた頃、よちよち歩きの子を育てるモードに、それから幼児、小学生と成長していき、巣立ち、世界へと羽ばたいていく日まで子育ては続くのです。その過程で多くの課題にぶつかりますが、その中の3つを紹介したいと思います。

【1】子供は変わり続けます。親はあるステージの成長に慣れていきます。すると子供は気が付くと次のステージへと移っています。子供の成長は早く、容赦なくやってきます。それでも親は常に子供を知る努力をし、理解してあげることが必要です。

【2】子供たちは親とは異なる世界で生きています。ジェネレーションギャップという言葉がありますが、子供は我々よりも入り組んだ世界で生きています。子供が生きている世界を親が試し、理解することは困難です。子供たちのこれから、明日はどうなっているのか、来年、20年後をわかろうとするのは、さらに難しいことです。しかし子供たちと関わり、子供を見守り続けることで、子供と一緒に未来を切り開いていくことができるのです。

【3】世界情勢は去年や2年前とも異なっています。世界のどこにいても、親は子供の安全と幸せを願うものです。それは将来を予見する術がないからです。このような状況下で親が子供にできることは、世界のどこにいても、世の中の情勢を理解し、自主的に探求できる技術、やる気を備えてあげることだと思います。そうすることにより、子供は自分で理解し、考える力がつきます。

 これら3つの課題は、万国共通であり、世界中の親が同じ思いで子供を育てています。これらの課題は解決できるものではありませんが、子供のために正しい選択ができるよう、世の中の情勢に敏感でありたいものです。



35_広島インターナショナルスクール_ダミアン校長