みみはなのどの病気について

扁桃腺の役割


幼少期の扁桃腺の役割
 扁桃腺にはどういった役割があるのかご存知ですか?一般的に、風邪を引くと腫れたり、痛みが発生する場所と認識している方も多いかと思いますが、幼少期の扁桃腺には大切な役割があります。扁桃腺はリンパの塊であり、本来は免疫を作る場。特に免疫機能が十分に発達していない幼少期は、体内に侵入しようとする細菌やウイルスなどの病原菌から身を守り、体の抵抗力を作る働きがあります。よく観察すると小さなお子さんの扁桃腺は大人よりも大きいのが分かります。成長とともに体が大きくなり免疫力がつけば、扁桃腺が働かなくなるので、扁桃腺の大きさがだんだんと小さくなっていきます。まれに遺伝的な要素やその他の要素で、そのまま扁桃腺が大きく残る方もいますが、ほとんどの方が扁桃腺は縮小していきます。

なぜ扁桃腺は腫れるのか
 扁桃腺が腫れる病気の代表は、溶連菌やプール熱。風邪や疲れ・ストレス、気温の急激な変化、喉の乾燥などによって、扁桃腺についたウイルスや細菌が増殖すると、炎症を起こし腫れてしまいます。扁桃腺は外から入ってくる病原菌の侵入を防いでいますが、その一方で、扁桃は外から細菌が入りやすく、細菌がたまりやすい場所でもあります。繰り返して炎症を起こしているうちに菌が付着し、扁桃が病巣となり、他の大きな病気を引き起こすことも。繰り返し扁桃炎で発熱や痛みを繰り返すようなら、どこが腫れているのかをきちんと確認しておくことが必要です。

39_子どもの扁桃腺
扁桃腺は口を大きく開けたときに、舌の付け根の両サイドに見られる
こぶのようなところです。



喉の炎症を繰り返すお子さんへ
 診察しているとお子さんが喉の炎症を繰り返しているのにもかかわらず、意外と保護者の方は細かく聞かれておられません。医師から「のどが腫れていますね、のどが赤いですね」と言われたら、喉のどこの部分が腫れているのかを聞いてみましょう。「扁桃腺ですかね?」と具体的に聞くと、実は扁桃腺ではなく、他の喉の炎症ということもあります。繰り返して炎症する場所が扁桃腺とわかれば適切な対応を取る事ができます。

まとめ
 扁桃腺が炎症を起こして腫れることは小さなお子さんだけでなく、大人でも起こり得ます。日頃から病気にかからないよう予防し、免疫機能を高める規則正しい生活を心がけましょう。



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