子供の◯◯についてお話します。

溶連菌感染症についてお話しします。

●はじめに
 A群β溶血性連鎖球菌(以下溶連菌)による感染症です。例年冬から春にかけて流行しますが、年間を通じてみられ、2014年後半より患者数が増加しています。

●臨床症状
 2〜5日の潜伏期間を経て、突然の発熱、全身倦怠感、頭痛、咽頭痛により発症します。小児では嘔気、嘔吐、腹痛をしばしば伴うため、感染性胃腸炎の初期症状と間違うことがあります。舌の表面にぶつぶつができる苺舌が特徴的で、頸部リンパ節腫脹や中耳炎の合併もあります。溶連菌の産生する毒素により、発疹や蜂窩織炎などの化膿性皮膚病変をきたしたり、1~3週後に糸球体腎炎やリウマチ熱を併発することがあります。

●診断・治療
 咽頭をぬぐって、迅速診断キットで検査をします。10分以内に結果がでます。ペニシリン系の抗生剤を10日から2週間内服する治療が一般的でしたが、最近では5日から1週間で効果のある薬があります。内服開始後1~2日で症状は改善しますが、腎炎やリウマチ熱の予防を考え、医師の指示する日数の服薬が必要となります。抗生剤を内服して24時間たつと感染力はほとんどなくなるため、その時点で熱が下がって全身状態もよければ、登校・登園が可能です。腎炎を併発していないかを確認するため、3~4週間後に尿検査を受けましょう。

●家庭での注意
 のどが痛いときは熱いもの、辛いもの、すっぱいものを避け、消化のよいものに。食欲がなければしっかり水分をとりましょう。熱がなければ入浴はかまいませんが、熱があるときは体をふくだけに、微熱のときでもさっとシャワーをするだけにしましょう。家族で同様な症状があれば、受診して検査を受けましょう。患者との濃厚接触、コップ、タオルの共有を避けること、うがい、手洗い、マスクを用いた予防が有効です。

●免疫力を高めて予防
 卵のシスチン、お茶のテアニンというアミノ酸は、自然免疫力を高めてくれます。オリゴ糖製品や味噌、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品は、腸内環境を整えるため、健康維持につながります。わかめ、モズク、昆布などの海藻のぬめり成分、フコイダンは、鼻や口、喉からウイルスなどが侵入するのを防いだり、免疫細胞を活性化します。まいたけ、しめじ、えのきだけ等キノコ類のβ-グルカンやビタミンA、C、Eの摂取も大切です。

●おわりに
 溶連菌は免疫ができにくい上に、種類が違うとまた感染します。体内に保菌しているものが、体力が落ちたときに再発する場合もあります。年齢とともに抵抗力がつき、再発を繰り返すことは少なくなってきます。バランスのとれた食事をすること、運動して体力、抵抗力をつけること、そして十分な睡眠をとりましょう。

野村真二院長