子供の◯◯についてお話します。

子どもの言葉の発達についてお話しします。

●はじめに
 言葉は気持ちや考えを表現するコミュニケーションの手段で、毎日の生活をしていく上で、そして社会の中で適応して生きていくために、なくてはならないものです。言葉の発達には、運動機能、認知機能、感覚機能の発達が必要で、親、先生、友だちとの関わりを通して、言葉を育てていくことになります。

●言葉の発達について
 生後2ヵ月頃より、機嫌のよい時にアー、ウーなどの声が出るようになり、4~8ヵ月には意味のない言葉として喃語が出現します。10ヵ月頃から指差しの理解が始まり、1歳~1歳半には自分から指差しができるようになりますが、言葉の出現とともになくなっていきます。1歳~1歳半頃より有意語が出始め、1歳半~3歳にかけて言葉の数が増加し、二語文、多語文、助詞が言えるようになります。言葉の遅れの徴候として、1歳で喃語がない、1歳6ヵ月で有意語が1~2語以下、依頼文の理解ができない、3歳で2語文がでない、何、誰の質問の理解ができない、などがあげられます。

●言葉の獲得のために
 生活の流れ、動作に合わせて言葉を使うようにし、子どもの行動や気持ちを言語化するようにしましょう。子どもの興味を引きつけて、ゆっくり、はっきりと話しかけます。ブクブク、ゴシゴシなどの擬音語を使うようにして、発音の矯正は言葉の数が増えてからにします。ごっこ遊びや模倣を誘発する語りかけを取り入れ、絵カード、ヒント、選択肢を使うと有効です。テレビやビデオは情報が一方向になりやすいので、時間を決めて親御さんと一緒に視聴し、後で内容について話し合うのがよいと思われます。

●読書の効用
 読書により思考力、想像力が高まり、情緒が豊かになります。生き方や考え方を見直す機会も与えられます。幼少時期からの絵本の読み聞かせはとても大切で、言葉の発達が早くなり、表現力も豊かになります。また、親子の絆の一つにもなり、読書好きにつながります。読書は生活習慣のようなものです。好きな本から読ませる、達成感を持たせるように読んだ本を記録する、親も読書の習慣を持つようにする、などを心がけるとよいでしょう。

●音読と作文について
 音読は言語感覚や言語表現力を養うのに有用で、内容把握や黙読力の発達につながります。作文は国語力や知能の発達に大切です。手紙や日記の習慣を持ち、題材に対するメモをもとに、文章を作成する力をつけていきましょう。

●おわりに
 幼少時期より社会性を養い、コミュニケーションの機会を増やすために、サークル、児童館、保育園など、言葉のやりとりの多い環境が大切です。言葉の遅れには、発達障害、知的障害、難聴などが隠れていることもあります。言葉の遅れが気になる場合には、かかりつけ医に相談してみましょう。

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